東京都の小池百合子知事は、30日に放送されたテレビ朝日系「ワイド!スクランブル」のインタビューで、使用済みの携帯電話などに含まれるレアメタルなどを取り出し、2020年東京五輪・パラリンピックの金・銀・銅メダルづくりに活用するプランを明らかにした。

 小池氏は、今は使っていない個人所有のガラケーを4台並べ、「この中に、金、銀、銅が入っている。これでメダルをつくりたい」と述べた。携帯などに含まれるレアメタルを、「都市鉱山」と表現した。

 森喜朗会長が率いる大会組織委員会も今年11月、同様のプロジェクトに取り組む方針を発表している。小池氏は、「組織委の財政を豊かにするため、そのお手伝いをしたい。その方がワクワクするでしょ?」とも述べた。

 東京都も今月28日、公式ツイッターで「年末大掃除等で見つけた携帯電話等は、捨てずにとっておいてください」と、携帯電話やパソコンなどの回収への協力を呼び掛けている。

 一方、小池氏はインタビューで、「私の趣味は仕事なんです」と、明言。国会議員から都知事に転身した今年8月以降を振り返り、「(知事になったことで)スピード感をもって決断できる。いい選択をしたと思う」と、話した。

 インタビュアーの政治ジャーナリスト角谷浩一氏に、豊洲市場の移転問題など解決していない課題もあると指摘されると、「マイナスからのスタートになるが、30年、40年続いてきたような課題を(これから)一気に片付けたい」と、意欲を示した。