大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は28日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、同日投開票された衆院東京15区補選で、日本維新の会が擁立した金沢結衣氏(33)が敗れたことをめぐり、次期衆院選で維新は同区に候補者を擁立すべきではないと指摘した。

橋下氏は、選挙結果を受けた維新の藤田文武幹事長のコメントを報じた記事を引用しながら「今回の補選は事実上の野党間予備選挙。次の衆議院総選挙において東京15区に維新は擁立してはならない。擁立すればそれは日本のことを考えない単なる保身」と、投稿した。

続けて「全力で戦って最後は有権者の判断に委ね、それに全面的に従うのが維新。大阪都構想の住民投票のプロセスが血肉になっていれば次の衆院総選挙では候補者を立てられるはずがない。もちろん立憲候補者を応援することもない」とも記した。さらに「維新と立憲は選挙協力をしてはならない。有権者が冷める。選挙協力ではなく、候補者が重なっている選挙区においては総選挙前につぶし合う野党間予備選だ。候補者を乱立させて比例票だけを狙うのは万年野党への道。与野党一騎打ちの構図にして小選挙区勝利を狙うのが真の政権奪取への道」と、持論をポストした。

橋下氏はかねてXに、立憲民主党と維新がともに候補者を擁立した東京15区、長崎3区の両補選について「今回の補選は事実上の野党間予備選。敗北した側は次回の衆議院総選挙では候補者を立ててはならない。特に議論して多数決で決まったことに従う維新スピリッツでは」と投稿。立民と維新で、補選で敗れた方は、次期衆院選でその選挙区に候補者を擁立すべきではないと主張していた。

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