豊洲市場移転問題のキーマンの1人で、石原慎太郎元都知事の「懐刀」と呼ばれた元副知事の浜渦武生氏(69)が2日、TBS系「ゴゴスマ」に出演した。

 浜渦氏は、都議会特別委員会が求める参考人招致について、「言われれば洗いざらいしゃべります」と、応じる用意があることを明かし、百条委員会が設置された場合も、「お招きがあれば出る」と述べ、都議会で証言する意向を示した。

 浜渦氏は、市場の移転先になった東京ガス工場跡地について、東京ガス側との用地売買交渉を担当。豊洲移転については「青島都政の時に、候補は豊洲でと決まっていた」と主張。土壌汚染の認識はあったとしながらも「解消できると思った」という。

 「都が護岸工事、東京ガスが土壌汚染対策を担当することで話がまとまっていた」とも指摘。自身が副知事を辞任後、土壌汚染対策も都が担当する流れになったとし、「私がいたら、やっていない。総費用も3000億円の予定で、(整備費用が)6000億円もかかっているのはおかしい」と訴えた。

 小池百合子知事が、石原氏の責任追及の姿勢を強めていることに関し、最近、石原氏が「今、自分が話しても何も信頼されない」と話したとも主張。一方で、小池氏や都の要請手法に言及し「(自分も含めて、面会した上では)呼ばれていない。誰が(石原氏に)会いに行っているのか。文書をもらえば、文書で答えるのが普通だ」と述べ、文書で回答した石原氏の行動に理解を示した。