東京都の小池百合子知事は3日の定例会見で、2日にTBS系「ゴゴスマ」に出演し、豊洲移転問題の経緯や、自身との関係について生放送で約1時間半、語った石原慎太郎元都知事の懐刀、浜渦武生氏(69)の発言内容に、不快感を示した。

 「まあ、非常に自由にお話をされていたと聞いている。私から言わせれば、ご自分に都合のいいように解釈されているようだと、言えるのではないか」と指摘した。

 浜渦氏は、都議会に百条委員会が設置されれば出席して話をする意向を示したが、「キーマンでいらっしゃるので、どんどん発言されればいいのではないか。これから百条(の設置)や、(住民訴訟で)司法の動きにもなってくる。(テレビではなく)そういった所で、お述べいただければと思う」と指摘した。

 浜渦氏と小池氏は、石原氏と親交があった小池氏の父などを通じて、面識があるとされる。「思い出すのは(92年に初当選した)参院議員時代に、私の部屋に(浜渦氏が)来て、『兵庫から衆院選には出ないでね』という趣旨のことをおっしゃった」「だいたいそう言われると出たくなる方なので、(93年衆院選で旧兵庫2区から)出馬をした」と、エピソードも明かした。

 「(浜渦氏の発言内容で)違う部分は、私もいろんな形で違うと言っていく」とも述べた。

 浜渦氏は長年石原氏を支え、豊洲市場の移転先になった東京ガス工場跡地について、用地売買交渉を担当したキーマン。都議会の参考人招致や、百条委員会設置の際の出席について、番組で「洗いざらいしゃべる」「お招きがあれば出る」と述べている。