「都議会のドン」こと都議会自民党の内田茂氏(77)は25日、今年7月の都議選不出馬を、初めて表明した。高齢と体調不安を理由に挙げたが、昨年の都知事選以降、自身を目の敵にする小池百合子知事との戦いに敗れ、万事休す。

 内田氏の地盤、千代田選挙区(定数1)の新たな候補者は、選考委員会が中心になって決めるが、下村博文都連会長が求めた2月中の決定は困難だ。関係者は「できるだけ早く決めたい」と述べ、内田氏は「区の代表としてきちんとやっていただける方」を希望しているが、ドンの後任だけに難航も予想される。内田氏は09年に1度落選したが、都議7期目の重鎮。しかし今回は、小池氏を支える「都民ファーストの会」が、強力な刺客候補を擁立する見通しで、内田氏のイメージとは一線を画す新鮮な人材の擁立が検討されている。