東京都の小池百合子知事が17日、都庁で定例会見を行い、今日18日から3日連続で行われる豊洲市場移転問題に関する調査特別委員会(百条委員会)が移転の判断材料になるとの見解を示した。19日には東京ガスからの土地買収交渉を担当した浜渦武生元副知事、20日には石原慎太郎元知事(84)の証人喚問が実施される。

 豊洲市場の安全性を支える地下水管理システムなどの技術について「本当に有効だったのか。それをいつ、どのように決めたのか。都政運営の象徴として捉えられると考えている」とし、百条委の証言などを「移転決定に反映させる」と断言した。

 体調不良を理由に質疑時間の短縮を打診している石原氏については「お体を押して出て来られる。ご自愛いただきたい」と述べる一方、「当事者の証言が何よりも意味がある。実際に何があるか引き出してほしい」と厳しい追及を期待した。

 政策合意、選挙協力などと蜜月な公明党、元民進で現都民ファーストの会の議員など、かつての豊洲移転賛成派との共同歩調について問われると「承知しているが、都民ファーストの流れで一致すると思う」と述べた。