東京都の小池百合子知事は26日の定例会見で、旧築地市場(中央区)の跡地再開発をめぐり、事業予定者として三井不動産を代表企業とする11社のグループ企業体に決まったことについて「東京の魅力を高める街づくりを期待している」と期待を示した。

19日に発表された計画内容によると、スポーツイベントや大規模展示が可能で、約5万人を収容できる全天候・多機能型のスタジアムが建設されるほか、ホテルや舟運などの交通インフラも整備される。スタジアムは、野球やサッカー、ライブなどで使うことも想定されているとみられる。

質疑応答では、この跡地にプロ野球巨人が東京ドームから本拠地を移転するのではないかという報道が出ているとして、小池氏の受け止めを問う質問も出たが、小池氏は「事業予定者が、まず考えていくべき事項と認識している」とだけ述べた。「基本的には事業予定者のさまざまな決めごとになっていく。大規模集客、交流施設、シアターホールなど多様な機能を導入することで、新たな文化の発信拠点となる。東京や日本の国際競争力をさらに高め、東京の新たな強みとなるように具体化に向けて事業者とも協議していく。よりよいものになることを期待している」とも話した。