民進党の野田佳彦幹事長は30日、千葉・幕張メッセで行われた「ニコニコ超会議」に党が出展した「VR蓮舫」を体験し、心理的動揺をほとんど示さない「A」判定を受けた。

 蓮舫氏が上から目線で繰り出す手厳しい追及を、VR(バーチャルリアリティー)の世界で体験するものだが、野田氏は「総理の時も追及されていたし、蓮舫さんとはいつも会っているので(追及には)慣れている」と、余裕の表情。画面には「くやしいけれど蓮舫の負けだよ」の文字が示された。

 体験者の中には、「怖かった」の感想も多く、野田氏は「初めての方はびっくりされたと思う。周りからヤジや拍手も飛んできて、圧迫感もあると思う」と解説した。

 「VR蓮舫」はこの日、前日29日の125分待ちを大幅に超える、「300分(5時間)待ち」の大行列を記録。「ニコ超」が行われた2日間で、250人が体験した。

 連休明けの9日には、蓮舫氏が参院予算委員会集中審議で質問に立ち、安倍晋三首相と直接対決する。VRの世界では、相手を震え上がらせたが、国会の現場に戻れば「リアル蓮舫」の手腕が試されるだけに、野田氏は「戦う姿勢は、予算審議でも出してほしい。かみ合う議論をしてほしい」と期待を示した。