「週刊文春」の新谷学編集長は18日、「週刊新潮」(新潮社)の中づり広告を不法に入手していたとされる報道に対し、「事実は一切ありません」と公式サイトで否定した。

 週刊新潮は25日号で、文芸春秋の社員が中づり広告をコピーしているとされる写真を掲載し、「スクープつぶし」されたなどと批判。同編集部は「文芸春秋が、組織的に中吊り広告を不正に入手していたことに、驚きを禁じ得ない。不正行為は極めて長い期間にわたっていた」としている。

 これに対し文春側は「まず、『週刊文春』が情報を不正に、あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりしたなどの事実は一切ありません」と否定。「私たちは毎週、締め切りギリギリまで全力で取材にあたっています。その情報収集の過程で、他メディアの動向をつかむことはしばしばあります。そうした『情報戦』は、さまざまな形で新聞やテレビなどのメディアも行っています」とした上で、「『週刊新潮』の記事では、あたかも『週刊文春』が自らのスクープ記事を盗んでいるかのように書かれていますが、例として挙げられた記事においても、そうした事実は断じてありません」と強調した。