「排除の論理」に反発し、新党「立憲民主党」を立ち上げた枝野幸男代表(53)が7日、日刊スポーツのインタビューに応じた。

 

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 -18歳選挙権になって初の総選挙。アイドル好きという代表のキャラクター。ツイッターなどでも浸透している。若い世代への訴えは

 枝野氏 (キャラ作りを)意図的にやっていたら多分、えげつない、マイナスなんですが、本当に好きなので、自然体というか無理はしていない。むしろ(周囲からは)抑制的にしろと言われているので。結果的に身近に感じていただけるなら、それはいいことかなと思っています。やっぱり身近に感じていただけないと、入り口が開きませんので。

 -18歳選挙権啓発イベント「民主党ハイスクール」など若者向けの取り組みも行い、「エダノン」の愛称で呼ばれる。若い方、政治に関心があるない、いろいろな方がいると思うが、入り口を広げる意味で枝野代表の存在は大きい

 枝野氏 どれくらの大きさかは分かりませんが、一定の役割は果たしているとは思っています。今まで普通だったら「政治家なんて知らない」という層の一定部分には、そういった側面で私のことを知っていただいているというのは、まあ効果ゼロではない。それが例えば選挙にどうつながるのかとか、それは分からないですが。

 -東日本大震災後、ツイッターで「#枝野寝ろ」というハッシュタグがあった。今は「#枝野立つ」になった。今は寝れていますか

 枝野氏 2011年の3月11日以降よりは寝ていますが、正直、そろそろまた「枝野寝ろ」と言ってもらいたい(笑い)。今日は大阪に行くから新幹線で寝れます。

 -安倍首相は希望の党とも改憲で協力したいと言っている。選挙次第で8割が改憲勢力になる。憲法の考え方、優先順位という言い方をされている。北朝鮮の危機もある中、どういう順位になるのか

 枝野氏 まず安倍さんが言っている自衛隊加憲は、今の違憲な安保法制を追認することになるので、論外です。ではそういうおかしなものじゃないにしても、優先順位が高いのかどうか。特に9条に関して、自衛隊を明記することによって、自衛隊の防衛力が高まるんですかという話です。安保法制の違憲部分は、日本の安全を高める上でどれだけ役に立つものなんですかと。僕らは専守防衛の範囲で防衛力をもっと充実させろと言っている。単純なハト派ではない。憲法の範囲内では自衛隊を強化しろという立場なんです。本当に日本を守るのは、逆の意味で、憲法9条があるから日本が守られたのではない一方で、9条を変えたからといって日本の安全が高まるわけじゃない。実際の日本の安全を高めるのは外交努力であったり、自衛隊の装備や訓練、配備なので、自衛隊の装備、訓練、配備はもっと積極的にやるべきだと。こちらの方がずっと優先順位高いじゃないですか。北朝鮮危機に。こういうことです。