自民党の鈴木俊一幹事長は16日、新たな党役員人事が承認された臨時総務会で、幹事長人事となっている幹事長代行に萩生田光一幹事長代行(63)の再任と、国対委員長に抜擢(ばってき)された村井秀樹元官房副長官(46)の就任を、それぞれ発表した。

高市早苗首相(自民党総裁)による「一本釣り」(関係者)との見方もあるのが、村井氏の起用。就任にあたってのあいさつでは、「大変な重責であり身の引き締まる思いですが、諸先輩方にご指導をいただきながら、高市政権が掲げる政策を国会の場で、円滑かつ建設的に実現していきたい」と、抱負を述べた。

村井氏は岸田内閣で官房副長官や総理補佐官などを歴任。当選6回だが、閣僚経験はない。国対副委員長を務めたことはあるが、自民党の国対委員長は与野党間での繊細な調整力も求められ、閣僚経験者などベテランが起用されることも少なくなく、より「抜擢感」の強い人事となった。小泉進次郎防衛相と近く、若手議員時代には小泉氏ら有志とともに「2020年以降の経済社会構想会議」を立ち上げたほか、かねて国会改革の必要性を訴えてきた経緯もある。

また官房副長官時代には、大相撲の東京開催場所の千秋楽に登場し、約40キロある内閣総理大臣杯を介助なしで優勝力士に手渡したことで、SNSで「怪力すぎ」などと話題になったこともある。

一方、一時、「幹事長」説までも取りざたされた萩生田氏は、「鈴木幹事長を支え、党内を俯瞰(ふかん)することはもちろんですが、官邸、国会、連立のパートナーとも連携を強化し、しっかり政策を前に進めることができるように党の中で働いてまいりたい」と、あいさつした。