静岡県内各地、組織などの広報担当者が主催する「静岡広報たんアワード2nd-静岡の広報が世界を変える瞬間-」がこのほど、静岡市内で開催された。4人がプレゼンターとして参加し、自社の商品などを7分間でPRした。

最優秀賞には静岡市清水区で生産されるブランドキンカン「こん太」を紹介した増本恵子さん(33)が選ばれた。キンカンのかぶり物姿で、「商品を覚えていただけるように視覚にも訴えた。賞に選んでいただき、ありがたいです」と喜んだ。

約65人の参加者による投票で順位を決定した。ダイバーシティ・デザイン・ラボ代表理事の柴田弘美氏(60)は、発表資料作成ソフトの使い方を評価。「色づかいがいい。パフォーマンスでも目を引きました」と話した。

「こん太」は増本さんの弟の青木雄基さん(30)が生産者の1人で、糖度20度を超える甘みが特長。増本さんは生産に関わっていないが「誰かを応援するのが大好きなので」と参加した。「弟以外の生産者11人は、全員60歳以上。静岡の特産品を守るためにも、商品展開はもちろん、広報の力で作り手も増やしたいです」と今後の目標を語った。【古地真隆】

◆静岡広報たん 会社・企業の枠を超え、静岡の広報力の底上げを図るために賛同した有志が集まり、昨年4月に発足。「PR development 発展する広報」をテーマに掲げ、3つの目的を持って活動している。(1)広報職の横のつながりをつくる、(2)静岡での広報職の確立、(3)静岡企業の発展のために。第3回静岡広報たんアワードは、5月24日に開催予定。