れいわ新選組の山本太郎代表は25日までに、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済対策として「コロナ緊急事態だからこそ消費税0%に」とする提言案を自身のSNSで発表し、与野党に同意への協力を求めた。

提言は「緊急経済対策として消費税を0%とするための、消費税特例法について」と題し、消費税率を0%にするための特例規定を盛り込むことを提案。消費税率について「当分の間、消費税法第29条の規定にかかわらず、0(ゼロ)とする」とした上で、消費税収入がなくなる期間、税収で影響を受ける財源は、赤字国債発行でまかなうことなどを主張している。その上で、与野党の有志で法案を作成国会に提出するよう、求めた。

山本氏は「党の力がなきゃ次の当選危うい? だから声だけ上げて終了? それではこの国に生きる人々は救われない」と、与野党議員に呼びかけた。「この事態においても大胆な判断をしない政党などブッチ切って新しい枠組みで古い体制ひっくり返しましょう」とも訴えた。SNS上でも広く賛同を呼びかけている。

山本氏率いるれいわは今月、設立から1年を迎えた。昨年の参院選では「消費税廃止」を掲げて比例代表で約200万票を獲得し、2議席を獲得した。

山本氏は今月6日、コロナ禍での経済対策として100兆円規模の財政出動を求める内容の緊急提言を、安倍晋三首相にあてて提出。この中でも、消費税を1年間ゼロにする特例法の制定などを盛り込んでいる。