国民民主党の小沢一郎衆院議員が、黒川弘務東京高検検事長の定年延長に関する安倍晋三首相の発言に「いつも平然と嘘をつく。もはや総理というより人間性の問題である」と指摘した。

小沢氏は22日、ツイッターを更新。安倍首相が前夜の記者会見で約7分間しか応じなかったことに「緊急事態宣言の一部解除でも7分しか会見しない総理。検察関連で質問されるのが嫌だから。関西圏宣言解除の国民への説明なんてどうでもいいと」と言及し、「何より今回の黒川検事長の定年延長は法務省が勝手にやったことと。いつも平然と嘘をつく。もはや総理というより人間性の問題である」とした。

続くツイートでは、安倍首相が黒川氏について「法務省が定年延長させた人で親しくはない」との趣旨の発言したことを受け、「政権の盾として長年尽くしてきても、元理財局長のように切り捨てられる。各省庁幹部もよく見ておいた方がよい。不正はいつの日か必ずばれる。どの政権も永遠には続かない。今こそ、これまでの数々の隠蔽や改竄(かいざん)の真実を明らかにすべきである。未来のために」とした。

安倍首相は15日に出演したインターネット番組で、黒川氏の定年延長は法務省の提案だったとし、「黒川氏と2人で会ったことはない」などと語ったが、18年12月11日午後に官邸で当時、法務事務次官だった黒川氏と面会したと報道各社の首相動静に記録されており、著名人からも疑問の声が噴出した。