大阪府の吉村洋文知事(45)が27日、府庁で取材に応じ、28日夕に府の新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、新たな対応を決めることを明かした。吉村知事は「これから想定を超える陽性者が出てくることもありえる」と危機感を示した。

大阪府の新規感染者数は5日連続の100人超えとなっている。吉村知事は「ある程度、感染の震源地は見えてきている。より効果的で戦略的なピンポイントの対応をとることを検討し、決定したい」と話した。

20代、30代を中心に「夜の街」関連の感染者の割合が増えているため、具体的な方針を決める見込み。

府は独自基準「大阪モデル」に基づいて感染状況を評価している。12日以降は警戒を呼び掛ける黄信号の状態が続いている。吉村知事は若者から家族への感染の拡大も懸念した。「高齢者の第1波での致死率は約15%。高齢者で基礎疾患のある方は約30%。相当高い。いま若い層から高齢者に広がっていることに危機感を持っている」と述べた。