ヘアメークアップアーティストのKUBOKI氏に「髪の健康」について問うと、真っ先に「運動がいい」の答えが返ってきました。自ら体験した「体と髪の復活劇」を、美容エディターの大塚真里さんに打ち明けました。

 KUBOKI(以下、K)

 ところで、大塚さんは何か運動、していますか?

 大塚

 ギクッ。実は…仕事が忙しい、を言い訳に、何もしていない派です。

 K

 やっぱり(笑い)。運動が面倒だったり苦手だったりする人は、猫背や肩コリを防ぐために肩まわりのストレッチだけでもするといいですよ。

 大塚

 簡単で続けられそうなものを教えてください!

 K

 僕が担当しているアーティストが、日々行っているストレッチをお教えします。背筋をまっすぐにして両腕を肩の高さで前にのばし、手のひらを上に向けます。そのまま、両腕を水平に開くと肩甲骨が内側に寄せられ、胸が開いて姿勢がよくなります。これを仕事の合間に1日何回か繰り返して。肩甲骨の動きがよくなり、「四十肩」や「五十肩」の防止にもつながりますよ。

 大塚

 (実際にやってみて)胸が開いて、気持ちいいですね!

 今までは自分で肩をもむくらいでしたが、このストレッチなら続けられそうです。

 K

 肩の筋肉をもむと気持ちいのですが、根本的な解決にはなりません。肩甲骨そのものをストレッチでしっかり動かしてあげれば、しなやかで姿勢のいい体をキープできますよ。

 大塚

 多忙な働く戦士がいつまでも若々しく健康であるために欠かせないのは「運動」と「ストレッチ」。いつかはやろう…と先延ばしにするのでなく、どちらかひとつでも、今すぐ始めたいものです!

 第7回おわり。

 [2014年4月28日10時30分]

 背筋を伸ばして足を前後に開き、両腕を肩の高さで前方にそろえて手のひらを上に向ける。手のひらの形を崩さぬまま、腕を左右に水平に開く。このとき、肩をすくめると肩甲骨の動きが悪くなるので注意。