EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が、正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第18回は、番外企画「ゴルフ編(1)」です。EXILE所属事務所LDHの篠原大樹氏は、大好きなゴルフで真っ黒に日焼けし、一部で「LDHの松崎しげる」と呼ばれています。今回、ゴルフの上達をもくろみ、世界的ゴルフフィットネスプログラム「TPI」の有資格者でもある吉田氏に弟子入りを志願。理想のスイングを目指し、13のテストに挑みました。

 「月に4~5回ですかね」とラウンド数を過少申告する篠原氏。「週に1~2回は行ってる」という関係者の証言もあり、無類のゴルフ好きと評判です。飛距離は250?、ベストスコアは93。まだまだ「発展途上」ですが、吉田氏いわく「伸びシロは半端ない」と篠原氏の素質にぞっこんです。そこで吉田氏は、2月に資格を取得したゴルフフィットネスプログラム「TPI」に従い、篠原氏を理想的なアマゴルファーに育成するべく、テストを行いました。

 吉田氏

 これ(TPI)を参考にして、テストしてみましょうか。優勝に絡むような選手のコーチは皆、この資格を持ってます。あの理論に基づいてやることによって無駄のないスイングができるとアメリカでは言われているんです。

 (1)姿勢(アドレス)

 吉田氏

 アドレスを自分でナチュラルにしてみて下さい(写真1)。上体の姿勢を見てるんですけど、非常にいいですね。

 篠原氏

 ありっす(ありがとうございます、以下同じ)。

 吉田氏

 篠ちゃんはアドレスがニュートラルな感じ。次に腹筋とお尻の筋肉を使って姿勢ができてるかチェックしてみましょう。骨盤をニュートラルな状態からS字にそらして、丸めます。そらす、丸める…。アーチを作るのはできてますが、丸めるとき微妙にプルプルしますね。腹筋の動きがあまり良くないです。

 (2)骨盤を回旋するテスト

 吉田氏

 このままで腰だけを動かします。1、2、1、2…。はい、連続して(写真2)。腰がヒップダンスみたいになってます。これは正しく股関節が動けてないということ。スエーとスライドと言いますが、これだとボールが捕まるときと捕まらないときの差が出てしまいます。

 (3)上半身を固定して下半身を動かす、下半身を固定して上半身を動かすテスト

 吉田氏

 腰を動かしたときに上半身も一緒に動いています。ゴルフは上半身と下半身がバラバラに動かないといけない。初心者に多いのが、タメがなく、全部一緒に動いてしまうところ。次に下半身を固定して、上半身を動かしてみましょう(写真3)。少し筋力がないので、僕が固定しないと一緒に動いてしまいますね。上半身と下半身がバラバラに動くという点がチェックするポイント。篠ちゃんは十分改善できそうですね。

 第18回<2>につづく。【取材・構成=山田準】

 ◆TPI(タイトリスト・パフォーマンス・インスティチュート)

 04年からツアープロのパフォーマンス向上のために導入されたゴルフフィットネスプログラム。昨年、米男子ツアー優勝者の31人が、TPIフィットネスを受講。セミナーは、カナダ、ドイツ、スウェーデン、韓国、中国など59カ国で行われ、ゴルフ関係者以外に、医療、フィットネス関係者も多数参加している。日本では2月にセミナーが初開催されて約90人が受講。吉田氏は見事、認定証を獲得した。

 [2014年1月10日19時4分](2)骨盤を回旋するテスト(3)下半身を固定して上半身を動かすテストゴルフフィットネスプログラム「TPI」の認定証を手にする吉田輝彦トレーナー