EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が、正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第27回も「マラソン編」です。PCPセンターの美人トレーナー篠塚千夏さんは、「オーバーヘッドスクワット」に続いて、先週から「片足立ち」のテストに挑戦。先週2つの改善トレーニングをこなし、今週は残り1つの改善トレに挑みます。

 吉田氏は、正しい走り方を理解することなく、途中で挫折してやめていく市民ランナーが多い現実に、頭を悩ませています。

 吉田氏

 マラソンは、確かに走ることが一番の近道ではあるんですけど、走れる体を作れないままやめていく人たち、僕らは「迷走ランナー」と呼んでいますが、その迷走ランナーが世の中にたくさんいる。根底は体の使い方ができていない。走った翌日、全体的に体が痛いのならいいんですけど、ひざとか1カ所だけが痛かったりする人は、根性がないというよりも動き方に問題があるんです。体の使い方に問題があって、タイムも伸びずにケガしてやめていく人を少しでも救っていけたらと思っています。根底はゴルフと一緒なんですよ。

 一同

 「迷走ランナー」っていい表現ですね。

 吉田氏

 そうでしょう(笑い)。皇居でも迷走してる方、多いですよね。とにかく根本(体の正しい使い方)が分かってないと駄目なんです。部活でケガする子としない子がいるけれど、ケガをしちゃう子には理由があるんです。野球でも、動きが悪い子は先に壊れてしまう。正しく体が使えて、ケガをしなくなるという根本を教えてあげないと。

 記者

 そう言えば、うち(日刊)にも体の正しい使い方を知らずに野球やった後遺症に苦しんでいる後輩もいます。

 吉田氏

 以前、ここに来てくれましたよね。あの甲子園に出た方(細江純平記者)は、学生時代に体の使い方を知らなかったために、23歳で腰痛持ちです。マラソンも、走り込めばいいだとか、スタミナ上げたり、タイム上げたりとかありますが、結局は正しい姿勢、正しい動きが根底にある。正しく体が使えれば正しいフォームになるんです。自分で体が正しく使えているかどうかをチェックすれば、より効率のいい練習ができると思います。そうすると、より楽しく走れますし、タイムなど自分の目標により近づいていくことにもなると思います。

 第27回おわり。【取材・構成=山田準】