EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第39回は「股関節の改善プログラム」を3種類紹介します。腰痛や膝痛の原因の1つとして、股関節が正しく使えていないことが指摘されています。すごく重要な部位なのに見過ごされがちな体幹の機能をしっかりと高めましょう。

 歩く、走る、跳ぶといった下半身の動作を支えている足の付け根部分にある関節が股関節です。脊柱の土台である骨盤の位置を安定させ、あらゆる動作の中心軸でもあります。しっかりとトレーニングをしましょう。

 ◆ライイング・イン・ローテーション

 股関節を内側にひねるお尻のストレッチ。内旋の可動域を広げることで軽やかな重心移動が可能になります。

 吉田氏

 あおむけになって両足を開き、膝を曲げます(写真1)。この際、骨盤は床に密着させ、股関節だけを動かしながら片足の太ももを内側に倒して内旋させます。内くるぶしが床につく程度まで倒すのが目安です(写真2)。骨盤が床から浮き上がらないように注意してください(写真3)。股関節へのストレッチ効果が小さくなってしまいます。人の体では股関節を動かすお尻の筋肉、腹筋、足を引き上げる大腰筋がすごく大切。これらの筋肉を使えていれば腰痛が軽減したり、足が細くなったりするし、疲れにくい体にもなります。

 第39回<2>につづく。【取材・構成=松本久】

 [2014年7月4日11時29分](2)骨盤を床に密着させ、片足の太ももを内側に倒します(3)骨盤が床から浮き上がらないように注意