当歳馬と繁殖牝馬が上場されたノーザンホースパーク主催のミックスセールが25日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた。

当歳部門の目玉として登場した今年のダービー馬ドウデュースの半弟、ダストアンドダイヤモンズの22(父リアルスティール)は8000万円からセリが始まり、8600万円(税抜き)にて半兄も所有する(株)キーファーズによって、この日の最高額で落札された。

あっけなくハンマーの乾いた音が鳴った。(株)キーファーズの松島正昭代表は「みんな、絶対いくと思っていたのかな。2億4000万円、3億円あたりまでいくのかとも思っていました。びっくりです」と目を見開いた。所有するダービー馬の半弟。どうしても欲しい。その気迫が会場内に充満していたようだった。

両隣に武豊騎手、友道師が並ぶ“チーム・ドウデュース”で競り落とした。落札直後に松島オーナーは「このチームでやりますよ」と預託先、主戦騎手を指名した。武豊騎手は「もし乗せてもらえるのならうれしいね。また辞められへんわ(笑い)」と向こう数年の現役続行を宣言。友道師は「リアルスティールの特徴が出ている。大きいところを狙えたらいいね」と期待した。3年後の大舞台が今から待ち遠しい。【松田直樹】