会場は廃墟となったビルに囲まれた場所にあります
会場は廃墟となったビルに囲まれた場所にあります

フードフリーマーケット「スモ―ガスバーグ」

 2008年にニューヨークのブルックリンで始まったフードフリーマーケット「スモ―ガスバーグ」が、今夏ロサンゼルスに登場し、さっそく食好きなLAっ子たちの注目スポットになっています。Smorgasburg(スモ―ガスバーグ)は、スウェーデン語のSmorgasbord(ごちゃまぜ料理)と、発祥の地となったブルックリンの地名Williamsburg(ウィリアムズバーグ)を合わせた造語だそうで、その名の通りに人気のフードトラックを中心に国際色豊な食べ物や飲み物の屋台が大集合する食マニアにはたまらないフードイベントです。

倉庫だった建物に囲まれた広場には、たくさんの屋台フードが並び、大勢の人で賑わっています
倉庫だった建物に囲まれた広場には、たくさんの屋台フードが並び、大勢の人で賑わっています

B級グルメの域を超えています

 フードトラックはすっかりLAでも市民権を得ており、今では様々なイベントにフードトラックが集結する姿を見かけることが多くなりましたが、ここまでたくさんのフードトラックが一堂に集まるのはなかなかありません。しかも、単なる屋台フードの集まりではなく、地元の有名店も多数出店しており、B級グルメの域を超えたハイクオリティーのフードが楽しめます。テキサススタイルのBBQからロブスター丸焼き、ピザにハンバーガー、サンドイッチやタコス、ドーナツやアイスクリームなどに混ざり、ラーメンバーガーやおむすびも売られています。フードだけでなく、古着やハンドメイドの石鹸、ハンドクラフト商品なども売られており、飲み食いしながらフラフラとショッピングも楽しめます。マーケットの奥には塀に囲まれたエリアがあり、その中ではビールの提供もあるので、暑い日には冷たい生ビールも楽しめて最高です。

炭火で焼いてくれる本格ポークリブ。この量で3ドルとはお買い得
炭火で焼いてくれる本格ポークリブ。この量で3ドルとはお買い得

毎週日曜にダウンタウンで開催

 スモ―ガスバーグは毎週日曜日にLAのダウンタウンで開催されていますが、初めて訪れた人は荒れ果てた建物が立ち並ぶ場所に「ここが会場?」と一瞬驚くことと思います。この一帯はかつては物流の中心地で多くの倉庫が立ち並んでいましたが、物流の拠点が移転したことで、長らく廃墟だった古びた倉庫や荒れ果てた建物が取り残される治安の悪いエリアだからです。ダウンタウンの再開発計画により、ようやくこのあたりも古びた倉庫や建物をリフォームして再利用する動きが進んできたことから、この場所での開催が決まったようです。4000台収容可能な大型立体駐車場もでき、工事中の廃墟となった建物の間を歩いていくと、会場となる広場が見えてきます。一瞬不安になりますが、駐車場の周囲にはセキュリティーも効いて、誘導看板もあるので、その標識に従っていけばすぐに入口が見つかります。

フード以外にも洋服やアクセサーなども売られています
フード以外にも洋服やアクセサーなども売られています
目の前でロブスターも豪快に丸焼きにしてくれます
目の前でロブスターも豪快に丸焼きにしてくれます

ワイワイガヤガヤもうサイコ~

 ブランチを兼ねて訪れるもよし、友だち同士でワイワイとビールを飲みながらいろいろなフードをつまむのもよし、スイーツとヘルシードリンクで女子会をするもよし、お気に入りのお店を見つけて常連になるのもよし。多彩な楽しみ方ができそうです。周辺は再開発が始まったばかりなので、これからスモ―ガスバーグの盛り上がりとともにどんどん栄えてくることでしょう。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。写真も)