「カンザス・シティBBQ」の店内にはいたるところに「トップ・ガン」グッズが飾ってあります
「カンザス・シティBBQ」の店内にはいたるところに「トップ・ガン」グッズが飾ってあります

トム・クルーズの出世作31年目

 トム・クルーズの出世作「トップ・ガン」(1986年)は公開から31年を迎える今も根強い人気で、続編の製作も決まっていますが、その舞台となったのはサンディエゴ。劇中でクルーズ演じる天才パイロットが訓練を受けていたエリート戦闘機パイロットを養成する機関「トップ・ガン」は、サンディエゴ近郊にあるミラマー海兵隊航空基地が舞台で、サンディエゴ各地でもロケが行われています。中でも地元では「トップ・ガンのレストラン」として有名なのが、「カンザス・シティBBQ」。クルーズが同僚で親友役のアンソニー・エドワーズやその妻役のメグ・ライアンらとともにジェリー・リー・ルイスの名曲「火の玉ロック」を歌うシーンなどに登場しています。

実際に映画で使われたピアノも展示されています
実際に映画で使われたピアノも展示されています
トニー・スコット監督が自らこの店を訪れて気に入ったといわれるバー・カウンター。基地が近いので本物の海軍パイロットたちも常連で、軍関係の写真なども多数展示されています
トニー・スコット監督が自らこの店を訪れて気に入ったといわれるバー・カウンター。基地が近いので本物の海軍パイロットたちも常連で、軍関係の写真なども多数展示されています

聖地「カンザス・シティBBQ」

 豪快なBBQを中心に気取らないアメリカン・ダイナーならではのメニューが楽しめるカンザス・シティBBQの店内には、所狭しとトップ・ガン関連のグッズや写真などが飾られています。実際に映画で使われたピアノやジュークボックスなども置いてあります。ラストシーンでクルーズが座っていたバー・カウンターも健在で、30年の時を経た今もここだけは時が止まったようにトップ・ガンの世界がそのまま体感できるため、ファンにとっては聖地的な場所として知られ、世界中から観光客が今でも大勢やってきます。

一番人気のBBQポークはボリュームたっぷり。お肉も柔らかいので豪快にかぶりつくのがアメリカ流
一番人気のBBQポークはボリュームたっぷり。お肉も柔らかいので豪快にかぶりつくのがアメリカ流

ボリューム満点のBBQポーク

 カンザス・シティBBQの一押しメニューは、ボリューム満点のBBQポーク。骨付きのスペアリブに豪快にかぶりつくのが、ここではお似合いです。昼間なら広いパティオ席に座って青空の下で食事を楽しむのも良いですが、地ビールやワインなどアルコールメニューも充実しているので、実際にクルーズも座っていたバー・カウンターで地元の人に混ざって一杯楽しむのもお勧めです。さすが「トップ・ガン」のロケ地として有名な店だけあり、トップ・ガン・ピルスナーという名の地ビールもあります。

1985年7月に「トップ・ガン」が撮影されたという看板とともに写真が飾られています
1985年7月に「トップ・ガン」が撮影されたという看板とともに写真が飾られています

年に2日だけ基地内に入れます

 ちなみにミラマー海軍航空基地は普段は一般の人が立ち寄ることはできませんが、毎年秋に航空ショーが行われており、その時だけは基地内に入ることができます。今年は9月24日から2日間の日程で開催される予定なので、興味のある方はこの時期にサンディエゴを訪れてみるのも良いですよ。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。写真も)