ロクマルバスを狙って、7日、日本最大の湖、滋賀・琵琶湖に釣行した。水温の上昇とともにブラックバスの活性も上がり、産卵を控え岸に寄る時期でもある。同湖は大型バスの実績も高い。「ウエストマリーナ・オリーブ」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)のレンタルボートで南湖の西岸を攻めたが、雨風に季節はずれの寒波、ポイントも絞りきれず苦戦。なんとか48センチ、32センチをキャッチし、次回へのリベンジを誓った。

 午前5時30分、オリーブ受け付けのシャッターが開く。30馬力のボートをレンタルして湖へ出た。雨風があり、季節外れの寒波とコンディションはよくないが、琵琶湖はランカーバス(50センチ以上)、ロクマル(60センチ以上)の実績も高い。昨年5月には66・5センチのビッグサイズがあがり、日刊銀鱗倶楽部の「月桂冠杯魚拓大会・年間優秀賞」を受賞している。早い年は3月下旬からスポーニング(産卵)のためバスが浅瀬に寄る。今年は南湖(琵琶湖大橋の南側)ではすでにスポーニングが始まっており、筆者も、あわよくばと気合が入る。

 同6時ごろ、まずは目の前の消波ブロック帯を、5インチのジグヘッドリグで狙う。エレキを踏みながらキャストを繰り返す。しかしノーバイト…。ひと流しで見切りを付け、次は琵琶湖大橋をくぐり抜けて南湖西岸・堅田方面にボートを走らせた。ここでは早いピッチでバイブレーションを使い広範囲にチェック。しかしこれもバイトがない…。

 堅田沖から浄水場裏、カネカと移動しストレートワームをつけたネコリグを中心にシャローのレンジを攻める。正午ごろ、ブッシュ際にキャスト。ステイからワンアクションを入れるとラインが走った! ティップでテンションを掛けてから合わせ、素早くラインを巻いてオープンエリアに誘導する。ボート際まで寄せて浮いたところをハンドランディング。メジャーを当てると48センチ。ランカーには届かなかったが、まずまずのサイズだ。

 すぐに次を狙う。水深2メートル以内のエリアを中心に、クロー系のワームをルアーローテーションして攻める。しかし反応は悪く、午後4時前、32センチ1匹を追加したところでタイムアップとなった。狙っていたロクマルは釣れなかったが、次への闘争心をかきたてられた。リベンジを誓って湖を後にした。【日刊FPC・兼松伸行】

 【今後の見通し】水温も上昇し安定するこれからがベストシーズン。スポーニングは湖を徐々に北上していき、場所によっては5~6月まで続く。ワームを中心にシャッド、ミノーでの実績も高い。

 【問い合わせ】ウエストマリーナ・オリーブ【電話】077・594・5739。レンタルボート料金は、力丸2馬力(免許不要、範囲限定あり)1人6500円から、9・9~30馬力(セル、ライブウェル付き)1人1万1000円から。その他、各種オプションあり。要予約(午後5時まで)。営業時間は、夜明け~午後5時まで(季節によって変更あり)。

 【交通】JR湖西線・小野駅下車、徒歩約5分。車は名神高速を利用し京都東ICを出て、国道161号を北上。琵琶湖大橋交差点をすぎ、県道558号へ入り小野の信号を右折、同店へ。