待ちに待ったカワハギの季節がやってきた。今季は良型が多い? そんなウワサも耳に入ってくる。そこで、カワハギスナイパーの「ホーリー」こと堀江晴夫さんが千葉・金谷「光進丸」に乗船、実釣で感触を得た。当日のリポートをどうぞ!

 ホーリーが乗った日は、前日まで強い雨が降りしきっていた。川から流れ出た水が入り込み、コーヒーのような海面だった。濁りが回ってしまっては、カワハギは釣れない。

 ホーリー なんて日に当たってしまったのか、と思いました。船がポイントについて旋回したとき、表層が割れて、その下の層が見えた。川からの濁りは海面から50センチほどで、中はクリア。釣れる、と確信した。

 仕掛けを投入して、着底させてしばらく放置しておくとベラが食いついてきた。動かして誘わないとエサ取りがうるさそうだ。

 2発目で、サオ先が激しく揺すられる強烈なアタリが出た。間違いなくカワハギだ。26センチのグッドサイズ。3本バリの一番下だった。2匹目も同じだった。

 ホーリー 濁りは底まで回っていなかった。でもカワハギの食ったのは誘って一番下。キタマクラやベラ、トラギスのエサ取りは、うかうかしていると食ってくる。仕掛けをピンポイントで底に合わせるアクションが大事になってくる。

 その後、ダブル。そして、この日最大の29センチをゲット。ここで雷が鳴ったため撤収した。最初のカワハギが釣れてから11分で5匹。すべてが良型だった。この日の潮温は25度だった。

 ホーリー まだ、本格化してはいない。潮温が21度まで下がってからが勝負。12日の大会では、潮温も下がっていると思う。実釣を重ねてフォール(落とし込み)で食わせる感触をつかんでおくといいだろう。

 金谷のカワハギ、魚はいる。あとは条件さえ整えば、楽しいシーズンが送れそうだ。【寺沢卓】