人気のトラウトのルアーフィッシングを取材しようと2月26日、大阪・高槻の「芥川マス釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へ出掛けた。専用区では神戸市の今井智大さんが茶色系毛針で20~30センチを50匹以上、摂津峡大橋下では高槻市の山田恭弘さんがプラグで25~40センチを20匹ゲット。マスを次々ヒットさせ好ファイトを楽しんでいた。

 「芥川マス釣り場」のルアー・フライフィッシングは居残りを含め、多いときは40センチ級交じりで50匹以上の数釣りが楽しめる。午前10時すぎ、上流部にあるルアー・フライ専用区の様子を見に行った。釣り場はすでにキャストを繰り返す人たちで満員。人気の高さがうかがえる。上流では「自作毛針の試し釣りを楽しんでいる」奥村方昭さん(枚方市)が、30センチ級の良型マスをキャッチして笑顔をこぼす。

 右隣では今井さんが「活性が低いときはスプーンよりも毛針が良い」と、インジケーターとガン玉を付けた茶色毛針で、チョンチョンと誘い、20~30センチを次々キャッチ。「40匹ほどゲットしたよ」と自慢顔だ。ほかの人もスプーンの色やサイズを頻繁に替えながら熱心にバイトを誘っている。

 事務所にもどると奥組合長に「摂津峡大橋下流にマスが残っているよ」と言われ、同下流の専用区へ。橋の下では山田さんが40センチまじりで良型をそろえている。話を聞くと40センチはプラグで底を攻めてヒットさせ、午前中はスプーンのからし、黄、オレンジなどの原色系、日が照ると光が反射する金系で釣ったという。

 マスは活性が良いときは1、2投で反応するがバイトがなければ次々ルアー色を替えて探っていくのだとか。記者も話を参考にルアーに初挑戦したが、風が出てきたため、マスのいるポイントを攻めきれずに惨敗。エサ釣りのようには釣れなかったが、ルアーの面白さを実感。「ヒットパターンを探し当てたときが最高だよ」という、ルアーマンの気持ちが少し分かった。【中村和嗣】

 【今後の見通し】ニジマスは水温、水量などに極端な変化がなければ居残りマスを含めて25~40センチの数釣りが期待できるだろう。1~3グラムのスプーン、毛針系などのカラー、サイズを多めにそろえてローテーションしながら攻めるとヒットパターンがみつかる。

 【問い合わせ】芥川漁協【電話】072・688・0224。管理釣り場にはエサ釣り、ルアー・フライ専用区があり、遊漁料はともに大人3500円、中学生以下2000円。駐車場1000円。営業時間は、午前8時~午後5時。生イクラなどのエサ常備。炭単品500円、コンロと炭セットで1000円。貸しザオあり。

 【交通】国道171号を利用。高槻市の今城町交差点から府道6号へ入り北へ。上の口バス停前T字路(マス釣り場の看板あり)を左折して同漁協事務所へ。