アマダイには体色から、シロアマダイとアカアマダイに分けられる。シロはなかなか釣れないので、1・2倍のポイントが与えられる。つまり、シロを釣りあげれば、上位に食い込む…さらに優勝をもぎ取ることも不可能ではない。

 やや脱線したが、この日は本当に苦戦した。通常のアマダイ釣りだと、ハリに付けエサのオキアミを1匹か、抱き合わせで2匹掛ける。着底したら、ハリス分を浮かす。アマダイがガブリ…という筋書きだが、この日はまったくダメ。

 隣のお兄さん(いろんな事情があり、顔出し、名前出しNG)にムツバリのお手製仕掛けを借りて、釣り方を聞いた。「着底したら浮かすのは50センチから1メートル未満。それ以上だとアタリが遠のくね」。ハリス分を巻き上げていた。そりゃ、釣れない。

 それと、サオを上側にはやわらかくシャクって、探る。ずっと動かしているのではなく、動きを止めたときに食わせるイメージだ。そしてエサ付け。写真のように5~6匹を何の法則性もなくハリにギュウギュウに刺す。海中でのシルエットが大きくなって、アマダイの注意を引く作戦だ。

 タコボウズ記者は、止める誘いで1匹をゲット。これは楽しい。この日は船中45匹のアマダイが釣れて、盛りあがった。最大で1・1キロだった。1キロ前後もかなり釣れているので、これからでもダービーに参加できますよ。【寺沢卓】

 ▼船 大井川港「海政丸」【電話】054・622・2116。アマダイ釣りの乗合船は、午前6時出船、午後1時終了。料金はエサ、氷付きで1万2000~1万3000円。車が便利。東名高速道路の大井川焼津藤枝スマートインターチェンジ(ETC対応車両のみ通行可能)で下車して、大井川漁協のある港。ダービーの参加は、乗船料以外に1人1000円。成績の途中経過は来週発表の予定。