群を抜いていたのは反対側へ先の日置義信さん・純さん夫妻だ。夫の義信さんは「寒サバ釣りはスピード勝負。手返しよく釣るために2メートル以内の青物用の短ザオを使っている」とイワシ交じりで本命の2~5連を連発。「近所で寒サバは人気があるのでクーラー満タンを目標にしています」と妻の純さんと交互にサオを曲げて、あっという間に2つのクーラーを満タンに。

 左トモの本谷義美さん(枚方市)はイワシ対策に「針にピンクの毛糸(約2センチ)やワームをつけるとイワシは食ってこないんだよ」と本命を次々ゲット。その後も、サバが掛かり続け午後0時半に納竿。大半の人がクーラー満タン釣果に大満足して帰路に就いた。

 ◆寒サバ釣りのコツ 仕掛けのトラブルを避けるためにアタリが来れば追い食いを待たずにすぐに引き上げる。それでも仕掛けがからめば、どんどん新しいものに交換し、まきエをきらさずに釣り続けると好釣果につながる。【中村和嗣】

 【今後の見通し】今年は食いムラが激しい寒サバだが、群れにあたれば35~45センチの数釣りが3月末まで楽しめそうだ。イワシも25~30センチとサイズが良く、刺し身や煮つけ、天ぷらで食べると絶品だ。

 【問い合わせ】なぎ丸【電話】0737・62・3890。寒サバの乗合船料金は1万2000円(仕掛け2個、エサ、氷付き)。無料仮眠所あり。出船は午前5時ごろ。ほかにも、日高町阿尾に「共栄丸」【電話】0738・64・2318、御坊に「千代丸」【電話】0738・23・1621がある。

 【交通】電車はJR紀勢本線の湯浅駅下車。海岸方向へ徒歩約15分。車は阪和自動車道有田ICを出て国道42号に入り湯浅の交差点を右折。約3分で湯浅港。