望月さん タイプは違うけど、潮の見極め方とかコマセの打ち方とか、とても参考になった。で、原田さんと一緒にやるようになった。感謝してます。

 望月さんはオモリをつけて、根の周辺にいる大物をじっくり狙う。一方の原田さんは回遊するメジナを仕掛けを軽くして潮に乗せるようにして食いつかせる。

 原田さん オレね、序盤を突っ走るだけなんですよ。記録は昨年だけで、年が明けてからさっぱり。でも、望月さんと楽しく釣りができたんでよかった。3月は腹のパンパンなのを釣りますよぉ~。

 4位の石塚洋喜さん(42=西東京市)と5位佐藤清久さん(58=松崎町)は、ダービー初参加。石塚さんは残り1カ月となった1月31日、石廊崎・大根テラスで今ダービー最大魚となる47・2センチをいきなり釣り上げた。午前中は大荒れで、正午すぎにポイント移動して、2投目できた。

 石塚さん タイミングがあったんでしょうね。翌日の41・3センチが釣れて一気に上位に顔を出して、2月8日にも44・5センチ。でも、その直後に風邪をひいた。ダービー初参加だけど、面白い。次回は体調を整えて、さらに上を狙います。

 佐藤さんは雲見「佐市丸」の経営する民宿「三楽荘」の厨房(ちゅうぼう)や空調器具の工事や修理をする職人だ。今回は昨年12月26日に40・4センチ、明けた1月8日に45センチ、42・5センチを釣り上げ、さらに2月5日にも45センチ。それでも30センチ台は多かったという。

 佐藤さん 最初はサオは握らずにコマセを打って、エサ取りの魚の動きをみる。これだけでコッパ(小さいメジナなど)を掛けることも少なくなる。でもさ、これからメジナも太ってくるから3~4月は面白いかもよ。

 そして最後に大澤さんは言う。「山本一人船長が、私に合ういい磯を選んでくれた。ありがたいです」と話し「なるべく連覇できるように頑張ってみます」と笑顔をみせた。【寺沢卓】

 ▼ルール説明 昨年12月1日から今年2月28日までの90日間。期間内に釣ったメジナ3匹の全長で順位を決定する。期間内であれば何度でも挑戦でき、1匹からの入れ替えが可能。優勝した大澤さんには、賞状のほか、名前入りのウイナーズブルゾンや豪華副賞が贈呈される。同じく10位以内にも賞品が贈られる。競技は開催3地区どこからでも乗ることができるが、賞品は最初に登録した地区に送付される。なお、飛び賞は3匹をそろえた下1ケタ「7」(競技を終了したのが2017年なので)の選手が対象となり、3人の15位(斎藤庸三さん、熊川武司さん。川村芳則さん)、2人の27位(吉泉渉さん、安富秋夫さん)、37位(伊藤克浩さん)、47位(中村元さん)に、こちらも宿から手渡される。