活性が上がったのか、アタリが続く。今度は39センチのシマアジ、さらに40センチ級のサンノジがコンスタントにヒット。そして流れをみながら3、5Bオモリを打って、底に刺しエをはわせていくと同10時ごろに再び本命が反応。大型のチヌを思わせる重々しい引きを楽しみながら浮かせたのは、銀ピカの見事な魚体をした51センチの年なしであった。

 だが、このころから単発のアタリはあるが、追加のダンゴを打っても、魚の活性が上がらない。風向きが変わり、ポイントがズレたようだ。それでも、根気良く打ち返すと、正午ごろ、チヌアタリが復活。ロッドをぐいぐい絞り込んだのは、この日最長寸の53センチ。その後も、午後2時までに45~50センチを3匹追加。満足したところで納竿とした。【日刊FPC・兼松伸行】

 【今後の見通し】岩代沖のチヌは乗っ込み期の釣果に爆発力があるところが魅力だ。ほかの釣り場で良型がこんなに釣れるところはなかなかない。今年も大きな群れが入れば期待大。チヌのほかにも中層を狙えばシマアジやイサギ、マダイなど多彩な魚が釣れる。

 【問い合わせ】庄門丸【電話】0738・43・0517。岩代沖の伝馬船料金は2人乗り1万2000円、要予約。出船は夜明け。

 【交通】阪和自動車の印南ICを出て県道28号を南下。印南港の信号を左折し、国道42号に入り、切目川を越えて、約5分で右手に同船の看板がある。