さあ、本格的なヘラブナの季節がやってまいりました。日刊スポーツでは、今年も各地で予選を実施して、代表選手が雌雄を決する「グランドチャンピオン大会」を開催いたします。決勝の地は、初となる埼玉・円良田(つぶらた)湖(寄居町)になります。ヘラブナ道場では、門下生服部紫野さんによるイラストリポートで、今の円良田湖の状況をルポしま~す!

 こんにちは、ハットリです。今回の円良田湖は、関川康夫師範代とご一緒。な、なんと「釣り方とか、エサとか自由でやろうか。もう、できるべ」と師範代。

 えっ?

 自由、って…むずかしい。春なのか、ジャミ(エサ取りの雑魚)が肉眼で見えて、小さいヘラも浮いている。活性、高そう。定石どおりにタナはサオいっぱいで勝負。エサの配合はいろいろ迷いながら、あーでもない、こーでもない。今の私では、これが精いっぱい。

 釣果はやっぱりボロボロ。魚にさわるけど、釣れない。アタリが続かない。早朝から頑張ってようやく9匹。師範代もサオを置いて横に来てくれました。

 師範代 振り切ってテンポよく。これは基本。でもな、魚が浮いてるだろ。浅ダナにしないとさ、エサ持たないべ? もっと落とし込みを意識して、エサをまっすぐ落下させて、魚に届かせないとなぁ~。

 なんですか、このひとり言みたいな忠告。タナを1・5メートルにして、考えた揚げ句、「カルネバ」3、「グルバラ」1、水1でまとめてみた。サオは9尺(約2・7メートル)、フワリと投げ込んだら…あっ、釣れる、釣れる。最終的に26匹。作戦を変更してから良型ばかり。エサの世界、奥が深い。勉強になりました。

(第2期ヘラブナ道場門下生・服部紫野)