マルアジとサバの爆釣が続く和歌山・初島の沖ノ島沖。入れ掛かりを楽しむなら「南村渡船」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の仕立船で出船してみてはいかがですか。ここは船頭の手作りサビキを使ったチョクリ釣りが特徴。まき餌も刺し餌も使わないので、手間がかからず初心者でも大釣りが楽しめる。大きな群れに仕掛けを通して追い食いを誘うと、指先に重みが増していき、漁師気分で連掛けが体験できる。

 チョクリ釣りの魅力はなんといっても、マルアジの大群をとらえたときの怒濤(どとう)の連掛けだ。ググッググッと指先に重みが増していき、4連、5連、いや6連か!? 何匹掛かったんやろうと、期待が膨らむドキドキ感がたまらない。

 釣り方は青や、緑のビニールを付けたチョクリバリを使ったサビキの手釣り。餌は一切使わない。そのため、食いダナを広く探れる全長20メートル(10~12本針)と仕掛けが長いのが特徴だ。

 探り方や取り込み方は船頭が親切に教えてくれるので初めての人でも安心。基本的には指示ダナまで仕掛けを落とし、腕を大きく上下しながら誘いをかける。そしてグッグッとアタリがでたら、追い食いを誘いながらゆっくり引きあげる。

 ただ、魚を取り込むときは仕掛けがとても長いので船べりを広く使うことが大事。仕掛けが絡むと手返しが悪くなり、匹数が伸ばせない。そこさえ注意すれば、あっという間にクーラー満タン釣果が期待できる。