その後も、まき餌を潮上へ間断なく打ち続けると竿1本半から2本のタナでアタリが連発。グレが活発に餌を追いだし、午前中だけで30~36センチを6匹追加した。しかし、午後に入ると上り潮が止まってしまいグレの気配も消えてしまった。

 それでも午後3時すぎ、港方向へ流れだした下り潮に仕掛けを送り込んいくと尾長が反応。36センチが釣れ、夕方の時合を迎えると32、34センチが連発。この時期ならではのゴールデンタイムかと思われたが、波が高くなってきたため午後5時ごろに納竿。寒の時期とはひと味違う、サイズ以上のパワフルな引きを楽しんだ。【日刊FPC・兵頭良弘】

 【今後の見通し】九鬼のグレは夏本番を迎えるまで好調に釣れ続くと思われる。グレの魚影が抜群に濃く、特に40センチ前後の尾長がコンスタントに当たってくるので豪快なやり取りが楽しめる。お勧めの磯は九木崎の「本釣り場」「トーフ」「ナサ崎」「ゴロ一番」「ボーズ」。

 ◆使用した餌 ▼まき餌 生オキアミ6キロに配合餌「爆寄せグレ」「グレパワーV9(徳用)」「遠投ふかせスペシャル」各1袋に規定の海水を加えて混ぜ合わせたもの。▼刺し餌 「くわせオキアミスーパーハードM」に「アミノ酸α」をふりかけて使った。

 ◆九鬼の特徴 地方の磯が多く、全体的に水深が深い(6~8ヒロ)のが特徴。底は海溝やシモリが多くあり、潮通しも良いことから、口太グレが付きやすく、尾長の回遊ルートになっている。

 【問い合わせ】黒潮マリンクラブ【電話】0597・29・2818。渡船料金は通常が4500円(半夜5000円、通し7500円)。出船は午前5時前(半夜は午前11時)。納竿は1時半(半夜、通しは午後6時まで)。半夜、通し釣りは、9月末まで。弁当なし。

 【交通】大阪から、西名阪自動車道、名阪国道を経由。紀勢自動車道・尾鷲北ICを出て国道42号を南下。尾鷲市内を経て、新矢ノ川橋西の信号を左折し国道311号を南下。八鬼山トンネルを抜け、JR九鬼駅の向かい側が渡船場。