日本海側積丹方面の余別沖に21日、マイカを狙って出掛けた。曇り、風はやや強く、波1・5メートルのち1メートルの条件の下、当初はポツポツと釣れる程度だったが、後半は入れ食いで爆釣となった。

午後5時30分、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に9人が乗船、45分ほどの沖に向かった。7号オッパイ針、18センチ魚型針、オモリ150号。水深は130メートル。

この海域では数日前から好漁が続いており、この日も多くのマイカ専門の漁船が近場から遠くの沖まで出漁していた。ポイントに到着すると薄暗くなり、照明をともした。仕掛けを下ろして30分ぐらいは時々、1、2匹釣れる程度だったが、タナ45メートル前後で付きが良くなり、中型中心に2、3匹~4、5匹が上がるようになった。

この頃からマイカが吐き出すスミや海水が飛び交い、船中はにぎやかに。タナは多少のばらつきがあったが常時、誰かが釣り上げていたので、タナを教え合いながら仕掛けを動かし誘って釣った。オッパイ針に付きが良かったため、魚型針やヘラ針から交換する人が多かった。終盤に明かりを半分消すと、さらに付きが良くなった。

9時ごろに風が止み、海面に小魚が集まった。それを追ってマイカの群れが船を取り囲んで泳ぎ回ったり、沈んではまた浮かんでくるなど、見たことがない光景が繰り広げられた。これらの動き回るマイカは釣れず、タナ15~25メートルで大型交じりで上がった。数が付くと巻き上げに苦労する場面もあった。

翌22日午前1時の沖上がりまでに、胴長18~28センチが1人150~350匹と最近にない大漁。大型クーラーが満杯で収まりきれずイカ箱にも詰めるなど、全員が満足の釣果を上げた。長内船長は「今後も型、数ともに期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=64】