昨季108年ぶりにワールドシリーズを制覇したカブスが、レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)に興味を示していると20日(日本時間21日)、大リーグ公式サイトが伝えた。

 同サイトのジョン・モロシ記者によると、カ軍はレ軍に接触し、ダルビッシュがトレードに出されるかどうか尋ねたという。カ軍は昨シーズンの勢いを取り戻しつつあり、後半戦負けなしの6連勝。49勝45敗で地区首位ブルワーズとはわずか1ゲーム差。十分プレーオフを狙える位置にいる。

 また、13日には先発左腕キンタナをホワイトソックスから獲得した。キンタナとの契約は球団オプションを含め20年までの長期契約。来季以降の先発陣のめどを立てやすくなったため、ダルビッシュのように今季終了までの契約の選手でも獲得しやすくなり「オールスター前と比べ、この動きはよっぽど現実的だ」と同記者は分析した。

 一方、ダルビッシュが所属するレ軍は5連敗中。21日(同22日)のレイズ戦に先発するダルビッシュに連敗ストップがかかっているが、ワイルドカード進出圏内のチームまでは4・5ゲーム差。ダニエルズGMは売り手に回ることを公言していないが、近いうちにそうなるだろうと、他球団の幹部らは見越しているという。

 カ軍には今年加入した上原浩治投手(42)が所属。もしこの移籍が実現すれば、ともにレ軍に所属した12年以来、5年ぶりに公式戦でダルビッシュ-上原リレーが見られるかもしれない。