中日大野雄大投手(26)が今季は「完投王」を目指す。昨季はリーグ最多タイの3完投。9回限りでの降板(延長戦)も含めると4つで、その倍を目標に設定した。「完投したい気持ちがめちゃくちゃある。5では少ない。8ですね。中継ぎの人たちも休ませてあげたい」と語った。

 投手の分業制が進み、中日勢も完投が減っているが、1試合投げきることは大黒柱の証しだ。昨季は福谷が72試合、又吉が67試合、祖父江が54試合とリリーフ勢がフル回転。今年もブルペンに過剰な負担をかけるわけにはいかない。

 3日は名古屋市内のホテルでトークショーに参加したが、大島と平田から「無駄な四球が多い」と指摘された。「減らさないとそこまで投げられない。多いと言われたので省いていきたい」。地元京都で自主トレを積み、中旬には吉見らと沖縄に移動。2年連続10勝の左腕エースが自覚をもって体を追い込む。