TBS佐々木卓社長が24日、都内の同局で定例会見を行った。1月期に放送され、大きな反響を集めたドラマ「不適切にもほどがある!」について「一番突き刺さったドラマ」と話した。

「自分の会社のドラマに優劣つけるわけではないが、私個人として」とした上で、「昭和と令和を行ったり来たりしながら、どちらがいいと昔を懐かしむ話ではなく、その時代の生きづらさみたいなものを描いていて、爆笑からやがてしっとりと考えさせられる」と評価。「本当に大切なことは何なんだろうかとか、最後に寛容という言葉が出てきたが、キャンペーン性がある、問題提起型のドラマだった」と総括した。

作品は、脚本家宮藤官九郎氏のオリジナル。1986年(昭61)から2024年にタイムスリップした体育教師を通し、時代とともに変化する価値観のギャップと人間模様を描き、コンプラ社会に一石を投じた。