松平健(58)が主演する池波正太郎原作のスカパー!時代劇チャンネルプレゼンツ「鬼平外伝

 正月四日の客」の完成披露試写会が28日、都内で行われ、松平ら出演者が舞台あいさつを行った。

 スカパー!やケーブルテレビで365日時代劇を放送する時代劇専門チャンネルとスカパー!の共同制作「鬼平外伝」シリーズ第3弾で、松平にとって「暴れん坊将軍」スペシャル以来4年ぶりの主演時代劇。「久しぶりに京都で時代劇をやりましたが、監督を始めスタッフが丁寧な仕事をしていて、楽しかった」と振り返った。

 松平が演じるのは盗賊の亀の小五郎。柄本明ふんする庄兵衛の「ソバ屋」で正月4日だけに出される「さなだソバ」は一般には辛すぎるが、好んで食べに来る客がいた。それが小五郎で、2人が正月4日にだけ会う交流が数年続き、互いに親愛の情を抱き始める。そんなある日、腕に入れ墨のある盗賊の話を聞いて疑念を抱いた庄兵衛は、ある決意を胸に正月4日を迎えるという人情時代劇。松平は珍しい盗賊役に「いつもはオーラ全開で、オーラ出しっ放しの役が多かったけれど、今回はオーラを抑えるのに苦労しました。でも、年相応の役で、僕も随分年をとりましたから、これからは大人の雰囲気の役をどんどんやっていきたい」と意欲を見せた。

 食のエッセーも多い池波さんの作品だけに、「さなだソバ」が小五郎と庄兵衛の心をつなぐ。松平は「2人はさなだソバにそれぞれ思い出があって、そのソバが2人の心を結んでいく。日本人が持っている人情とか思いやりといったものがたっぷりと表現されていて、大人が楽しめるものになっていると思います」と自信をのぞかせていた。

 同ドラマはBSスカパー!(BS241ch)で11月17日午後8時から放送され、今後、時代劇専門チャンネルでも放送の予定。