大魔神ワラサにシビれたあ!? 日刊スポーツ評論家の佐々木主浩さん(47)が今回、選択したターゲットはブリの若魚ワラサだ。南伊豆・手石(静岡)の「米(よね)丸」から出漁して神子元(みこもと)島海域でアタックしたが、ヒットしてから予想外の猛烈な引きに驚きモモの木風の慌てブリ!? を連発。紙上再録してお届けしよう。

 佐々木さんは、「米丸」の右舷ミヨシ(船首)に陣取り、同トモ(船尾)にアドバイザーとして同乗の加藤雄二さん(60=日刊釣りペン・クラブ)が並び、今回は肥田定佳船長(50)の息子で船長助手の巧己さん(24)が助っ人で参戦し、胴ノ間(中央)でサオを出した。

 釣り場は神子元島周りの海域で、潮温は19度以上あり、肥田船長が指示したタナは60~70メートルライン。その指示ダナより5メートル下まで落とし込み、コマセを振りだしつつタナへ運び、置きザオでアタリを待つ-と、30センチ前後のイサキが連発、さイサキいいスタートか!? 

 佐々木さんも何匹か取り込んだ後だ。いきなりサオがギュギューンッ! すぐに手にしたものの、サオは根元から折れんばかりに引き込まれ、「ウヘッ、リ…リールが巻けない」とほえた瞬間、フワ~…ハリスが切れた。ワラサは過去に何度も釣戦しているが、バラシが2回続き、「サオが折れそうだった。ワラサって、こんなに引きが強かったっけ?」とダイ興奮-。

 そんな中、加藤さんにヒットした。こちらも満月状に大きく曲がり、躍り上がったのは何とマダイで、700グラムと1・4キロを続けてキャッチ。肥田船長が「マダイは珍しい」とビックリ顔なのにタイして、大魔神は「オレも釣りタイよ」だって。

 船中第1号のワラサは巧己さんで3キロ余りを取り込むと、加藤さんも同じようなサイズを仕留めた。一方で佐々木さんは、バラシ連発でワラにもすがる思い!? で黙々と釣り続けていたが、サオが再びギュギューンッ! 今度は加藤さんの「サオを立てて」のアドバイスに従い、猛烈に折れ曲がるサオを手に必死のやりとりの末、4キロ近いワラサをゲット。「やっと(ワラサを)みられた」と今度はホッとした表情を見せた。

 以降、ワラサは巧己さんが4匹、加藤さんが3匹、佐々木さんは2匹を取り込み、加えて、大魔神と加藤さんが「超」の字が付く高級魚メイチダイを釣り上げるおまけ付きでタイ漁の予感!? 

 ところが、午前9時を過ぎたころ、急に北東風が強く吹きだし、海上は“ウサギ(白波)の群れ”-肥田船長の「もうあがった方がいいな」に、佐々木さんも「もう(釣果は)十分」と早あがり宣言。珍しくイサキよし!? かと思えば、船着き場に戻るや「次は赤いもの(マダイ?)を狙う」と予告。さて、その獲物は? ご期タイを-。【長瀬川忠信】

 ▼船 日刊スポーツ新聞社指定「米丸」【電話】0558・65・1060。ワラサ&マダイの乗合は予約制で午前5時集合が目安。付けエサ&コマセと氷付き1万4000円。詳細は要確認。HP<http://blog.yonemaru.net/>

 ▼交通 車利用が便利。東名・厚木インターから小田原厚木道路で真鶴道路と熱海海岸道路を経由して下田に入り、国道136号を下賀茂方面へ進み、弓ケ浜温泉口を右折して道なりに走り、南伊豆漁協裏に「米丸」の船着き場がある。