大型のニジマスが釣れることで人気の兵庫・猪名川町の「北田原マス釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)に11日、出掛けた。午前10時半ごろから釣り場を見て回るとルアー・フライ専用区で石津了さん(篠山市)が24~51センチ(45~51センチ6匹含む)を23匹キャッチ。エサ釣りは山根繁人さん(神戸市)がブドウ虫をエサに48、50センチを釣りあげた。記者もマスの強い引きを楽しみ25~40センチを16匹ゲット。各自の釣り方で大型マスとの好ファイトが楽しめる。

 ルアー専用区で、エサ釣りで大型ニジマスが続々ヒット。午前10時半ごろ釣り場に到着。早朝に降った雨の影響もなく川の水は澄んでいる。スタッフに様子を聞くとルアー・フライ専用区で、朝一から50センチ級2匹を含む45~51センチが6匹あがっていると聞き、まず専用区に向かった。「50センチ級の連発は気持ちよかったです。今日は大物の数釣りが楽しめて最高です」と話してくれたのは石津さん。グロー系3グラムのプラグ(小魚の形をしたルアー)で、対岸の底付近を超ゆっくり引くと次々ヒットしたとのこと。

 また同11時前、事務所上手のエサ釣り場では「ここのマスは引きごたえがあるね」という牧富美男さん(箕面市)が、リールを使ったウキ釣りで40センチ級をキャッチ。笑顔をのぞかせる。

 そして正午すぎ、記者も同8番に入り、生イクラのエサのウキ釣りで開始。川下の深みに流し込むと、すぐに35センチがヒット。次投ではウキがスパーッと沈みサオが曲がる強烈な引き。走り回るマスを慎重に5分ほどかけて、タモ入れしたのは40センチの良型だ。その後も順調に25~36センチがサオを曲げて楽しませてくれた。

 午後2時ごろ、大型の居残りが数多く潜む事務所前のエサ釣り場で「大物狙いで週2回はここに通う」という常連の山根さんがブドウ虫をエサにした脈釣りでデップリ肥えた50センチを仕留めた。他に48センチもキープしていたので、大物狙いのコツを聞くと「中層にエサを浮かせると中・小型が食ってくるので、大物が潜む深みの底をハワセる感じでエサを流し込むんだ」と教えてくれた。

 今季も大物との好ファイトが存分に楽しめそう。【中村和嗣】

 【今後の見通し】マスは1人に25~50センチを約2.5キロ放流してくれる。イワナやブラウンも放流予定(時期未定)。極端な水温変化がなければ数、型とも期待できる。ルアー専用区は放流された大型が残っていることが多いのでスプーン中心に毛バリなど、カラー、サイズをローテーションすれば大型の数釣りも狙える。

 【問い合わせ】北田原マス釣り場【電話】072・766・2208。入漁料は大人4000円、女性・子供(小学生以下)2500円。午後からの半日券大人2500円、女性・子供2000円。エサ常備、釣り竿セット2000円(貸竿はなし)。期間内無休。駐車場あり。また平成29年3月に「猪名川マス釣り大会」開催予定(日時未定)。

 【交通】阪神高速池田線木部ICから国道173号へ。山下高架手前を左折、県道68号へ。紫合北ノ町の交差点を右折、同12号で北田原へ。電車は能勢電鉄日生中央駅下車。「後川」、「柏原」行きバスで大井バス停下車。