マダイの春到来! 現在、東京湾では、神奈川から2地区、千葉から2地区の計4地区を対象として、5月14日まで「Tokyo Bayマダイダービー」を開催中です。「えっ、でも、まだ乗っ込んでないんじゃない?」などという声も聞こえそうだ。そこで「アニキ」こと俳優哀川翔(55)が内房・勝山「宝生丸(ほうせいまる)」に乗り込んで確認してきた。どうやら、爆発間近ですよぉ~。

 桜はまだ枝に一輪咲くか咲かないか。春のマダイはさ、桜ダイともいう。なぜならば、満開の桜に合わせるようにマダイも産卵を意識して活性化する。それを「乗っ込み」と呼んで、マダイ師が強烈な引き味を求めて海に繰り出すんだ。

 今、東京湾はビミョーな時期だ。町の桜をみてくれ。もうちょいだろ? ただ、今シーズンの冬は、それほど潮温は下がっていない。それが証拠に3月で18度という信じられない高い潮温を記録しちまった。ただし、その後、12度まで急降下もしている。うーん、悩ましいね、悩ましい。一体海はどーなってんのか。24日に勝山「宝生丸」に仲間と乗ってきた。

 この日は強風も予想されたけど、出船の午前6時ごろにはペタペタ。もうちょい波気がほしいぐらいのナギだった。親戚のスギちゃん、庭師のタケ、会計士のセンセイ、そして、初参加のヒロユキ。それと宝生丸常連のネモトさんが乗り込んで出船だ。

 オレはいきなりサオが曲がって「きたぜ」と思ったらウマヅラ。ハリスは3号10メートル。タナ(魚の泳層)は海面から35~50メートルとやや浅め。海中で目立つと思ってオキアミを抱き合わせで掛けていたら、仲乗りのトシくんが「翔さん、これと決めた1匹の方がいいです。抱き合わせにすると回転しながら落ちていく。タナに遅れて届いちゃうから、1匹がオススメです」と忠告してくれた。アリガトな。

 で、オキアミを1匹に変えたとたんにサワリがあって、反応はビンビンだ。まずアマダイを釣り上げた。これはこれでうれしい。直後に420グラムの小さいマダイをゲットした。調子はいいな。

 この日は、オレのスケジュールもあって午前11時の早い終了だ。残り1時間を切ったところでガツン。でも軽い。510グラムだった。少しサイズアップだ。そして残り10分でさらにガッツーン! 丁寧に巻き上げてちょうど1キロを釣り上げた。なんとか3匹そろえて、ダービーに参加するぜ。計1・93キロ。しかもカイワリとカナガシラも釣り上げて五目釣りも達成できた。東京湾、面白いじゃないか、また来るよ。

 サオを握ってみたけど、乗っ込みのちょっと手前だ。何といってもトシくんの「ハリにはオキアミ1匹」の忠告が効いたね。この記事が出るのが28日、そのころにはマダイの花が満開かもしれないな。

 ▼船 勝山「宝生丸」【電話】0470・55・2777。マダイ乗合船は、4月から午前5時出航で詳細要確認。氷、オキアミ3キロ付きで1万1000円。マダイダービーは、マダイ3匹までの合計重量勝負で、参加費は1000円(日刊のロゴ入りギョサンが参加賞)。5月14日の期間内であれば何度でも参加可能。他地区は富浦「共栄丸」、八景「太田屋」、久里浜「大正丸」の計4地区。