ボビー弟がK1デビュー
タレントのボビー・オロゴン(32=ナイジェリア)の弟アンディ・オロゴン(22=同)がK−1デビューすることが20日、明らかになった。03年の来日後はモデル業を続けていたが、2年連続で大みそかのDynamite!! で勝利を収めたボビーにあこがれ、本格的なトレーニングを重ねてきた。WORLD MAX日本代表決定トーナメント(2月4日、さいたまスーパーアリーナ)が初陣で、WORLD MAX制覇に兄に続く曙撃破と、素人兄弟の夢は広がる。
素人離れしているのは、ボビーと同じだった。10歳下の弟アンディ。引き締まった体から繰り出す鋭いキックとパンチは、初心者とは思えない。K−1関係者からも「お兄さんと一緒で、センスがありますね。期待できますよ」とお墨付きをもらった。来月4日のWORLD MAX日本代表決定トーナメントのスーパーファイト(相手未定)で格闘界に殴り込む。
「兄貴って、格好いいよなあ」。本格的なトレーニングを始めるきっかけは、ボビーの活躍だった。もともとは父の貿易業の手伝いと雑誌などのモデルの仕事をしていた。ところが、母国ナイジェリアで親のようにかわいがってくれた兄が、2年連続で大みそかDynamite!! で勝利を飾った。昨年は元横綱曙から大金星。大阪ドームのリングサイドで見守ったアンディは大興奮した。「自分も戦いたい!」。ふつふつと沸き上がってきた闘争本能を抑えられなくなった。
もちろん毎日トレーニングを続けている。朝はジムのある東京・神田から錦糸町までの往復10キロを走る。両手には2キロの鉄アレイ。持久力とともに筋力アップを目指す。ジムではグローブをつけてスパーリング。体重90キロ以上ある兄と違って70キロと、中量級のMAXにぴったりだ。デビュー戦には「相手も同じ体重だから、勝つ可能性はあるんじゃないかな」と自信を見せた。
異国の地で、オロゴン一族の「素人最強」を証明する。スポーツ歴はサッカーだけで、格闘技歴はない。だが「食事する時が格闘技だったから」。ナイジェリアは一夫多妻制で、兄弟は実に31人もいるという。兄ボビーと同じようにナイジェリア語、日本語、英語と3カ国語を話し、明るいキャラクターのアンディは「オレは9〜11番目かな」。兄ほど強烈なキャラクターではなさそうだが、とぼけてみせた。そんな環境で自然と格闘センスが備わり? ハングリー精神も養われたようだ。
もちろん、格闘家としても期待される。デビュー戦の結果次第では4月の世界一決定トーナメント開幕戦出場、6月の同決勝戦進出の可能性も出てくる。「戦うなら(過去の)王者と対戦したいね」。今年のWORLD MAXの台風の目になるのはもちろん、大きな夢もある。今年の大みそかDynamite!! で、兄に続く曙撃−。オロゴン兄弟が、格闘界に「素人旋風」を巻き起こす。
[2006/1/21/09:37 紙面から]
写真=練習を終え兄ボビー・オロゴン(左)とファイティングポーズを決めるアンディ・オロゴン(撮影・中島郁夫)
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