10年W杯、南アフリカ開催に決定!
10年W杯は南アフリカで開催されることになった。国際サッカー連盟(FIFA)が15日、スイス・チューリヒで理事会を開き、投票で決めた。当初は南アのほか、エジプト、モロッコ、リビアが立候補していた。前評判の高かった南アは、1回目の投票で過半数を獲得して快勝した。アフリカ大陸でのW杯開催は初めてとなる。
南アフリカが「人種融和」の象徴としてW杯を開催することになった。94年5月の民主化から10年という節目の年に、五輪と並ぶ国際イベントの開催権を手にした。FIFAのブラッター会長は「南アは多文化多人種の存在する自由の国。平和のメッセージがこもった大会になるだろう」とエールを送った。
1回目の投票であっさりと決まった。チュニジアとリビアは共催を望んだが、共催そのものが退けられ、残る3カ国が対象に。24人の理事による投票は、1カ国が過半数に達するまで繰り返す仕組みだが、いきなり南アが14票、モロッコが10票、エジプトが0票という結果になった。
南アは社会基盤の充実ぶりからFIFAの調査報告でも最高評価を得ていた。南半球のため、大会時期とされる6月前後の気候は他の候補地より適している。ネルソン・マンデラ元大統領が、前日の演説で多民族国家の平和をアピール。人種隔離政策の苦難を乗り越えたという付加価値が何より強みだった。
アフリカの4理事はモロッコに投票。南アは欧州などその他の地域から支持を集めた。06年大会の投票で1票差で敗れたことへの同情と、南アが持つ政治的意義が追い風だった。
治安や運営面での不安は残る。理事会では「すぐにでも専門の支援チームを派遣する必要がある」との議論が出た。ブラッター会長は「ついにアフリカ人の手にW杯を託すことができて幸せだ」とした。W杯が五輪より先にアフリカに降り立つ意味は大きいが、成功への道のりは長そうだ。
[2004/5/16/09:32 紙面から]
写真=W杯開催地に選ばれてトロフィーを掲げて喜ぶ元南アフリカ大統領のマンデラ氏(AP)
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