日本、大丈夫!? W杯1次予選突破をかけてオマーン戦(13日・マスカット)に臨む日本代表が8日、市原ユースとの練習試合で「完敗」した。リハビリ中のMF小野伸二(25)を除く主力組で臨んだ前半に屈辱的な2失点。控え組中心の後半にMF本山雅志(25)の3得点で3−2と逆転勝ちしたが、守備に大きな不安を残した。今日9日のオマーンへの出発が台風22号の直撃でピンチになるなど、大事な一番を前に日本に予期せぬ逆風が吹いてきた。
これが本番なら、背筋が凍りつく。オマーンとの決戦を前に、国内合宿総仕上げで行った市原ユースとの練習試合で、日本代表がまさかの2失点を喫した。ドイツで調整中のFW高原、リハビリ中のMF小野を欠くとはいえ、アジア杯決勝メンバーだった前半は0−2。ジーコ監督が「トレーニングはあくまでトレーニング」と言っても、不安はぬぐい去れない結果だ。
失点は、オマーン戦でもっとも警戒する速攻からだった。前半20分、DF宮本が中盤まで上がってチェックに出たところから、右サイドに展開され、クロスからの折り返しでゴールを割られた。最初のシュートこそGK川口がセーブしたが、こぼれ球をフリーで打たれる始末。同44分の2点目は、中盤からの縦パスを相手FWに落とされ、もう1人のFWに余裕をもってループで決められた。
確かに、5日からの合宿で2部練習をこなした選手の疲労はピーク。「全体が重くて、動き出しも判断も遅かった」とDF田中が言えば、中沢も「毎日の練習をこなすのが精いっぱい」と苦笑い。だが、前日7日の戦術確認で最初に取り組んだのが、オマーンの速攻対策。疲労だけで片付けられる問題ではないはずだ。
過去2戦はいずれも1−0で、アウエーで戦う今回は引き分けでも1次予選突破が決まる。ジーコ監督も選手には「オマーン戦は前線から(守備に)行くような試合になる」と、守備的な意識を強調していた。DF宮本は「プレスをかける加減があいまいだった」と、意思統一がはかれなかったことを課題にあげた。
司令塔・中村も2失点の反省から、すぐに修正ポイントを口にした。「僕は前線にからむより中盤(の守備)にからむ動きをしないといけない。伸二(小野)と2人でボランチを組む感じでやっていく」。本番で繰り返さないために、この2失点を生きた材料にするしかない。 【西尾雅治】
[2004/10/9/09:13 紙面から]
写真=市原ユースとの練習試合で失点する日本代表。DF中沢(左から2人目)MF福西(同5人目)GK川口(右端)(撮影・鹿野芳博)
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