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日本土壇場ドローにジーコ落胆/親善試合

 
後半43分、同点ゴールを奪われガックリするGK土肥(右)と倒れこむ坪井(撮影・宇治久裕)

<国際親善試合:日本2−2ラトビア>◇8日◇リガ

 最大の収穫は、勝ち切れなかったことだった。W杯本大会へ向けた貴重なアウエー戦となったラトビア戦は、2−0とリードしながら後半44分に追いつかれドロー。4バックから3バックに切り替えたジーコ監督(52)の采配も、ミス連発で実らなかった。

 いつもより低い声で、ジーコ監督は繰り返した。「寂しい結果だ」「落胆が大きい」。前半5分にFW高原の長距離弾で先制。後半7分にはMF中村がPKを決めて差を広げる。ここまでは試合を完全に支配した理想的な展開だった。だが、同22分にセットプレーから失点。その8分後には「中盤にミスが多くて形勢が悪かった」と3バックに切り替えたが、ボランチに上がっていた中田浩のパスミスから同44分にさらに失点する。勝ちゲームで勝てなかった悔しさは、言葉の節々ににじみ出ていた。

 途中までは順調だった。02年7月の就任以降、58戦目で初めて採用したダイヤモンド型中盤は縦、横、サイドチェンジと効果的なパス回しで何度もチャンスを生み出した。「W杯への準備というより、実戦の中で選手の動きを見たかった」とジーコ監督は逆光のベンチから、額に手を当てて代表初先発のMF松井やDF茂庭、駒野といった新戦力に厳しい視線を送った。中盤のオプション、新戦力のチェック、そして欧州でのアウエー戦の経験と、この試合のテーマは確実に消化していた。

 だからこそ、手中にあった勝利を逃した悔しさは増す。「2−0から1点入れられると相手は勢いを増す。追加点を取っていれば、早い時間に試合は決まった。個人のミス、1個のミスでやられてしまうのがこのレベル。大きな教訓だ」。一瞬の判断の遅れ、わずかな気の緩みが失点に直結するのが世界レベル。8カ月後にW杯を控えているからこそ、何度もワンプレーの重みを強調した。

 4日後にはウクライナ戦が控える。布陣については「まだ考えていない」と話したが、この日の2失点は「フォーメーションで崩されたとは思っていない」とも言った。来年のW杯直前まで、欧州勢とアウエーで対戦できる貴重な機会はこれが最後。この日のドローを引きずってしまうほど、無駄にできる時間は残されていない。【永井孝昌】

[2005/10/9/09:36 紙面から]

写真=後半43分、同点ゴールを奪われガックリするGK土肥(右)と倒れこむ坪井(撮影・宇治久裕)


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