鈴木レッドスター内定、完全2年契約
日本代表FW鈴木隆行(29=鹿島)が、セルビア・モンテネグロのレッドスター・ベオグラードに移籍することが24日、決定的となった。正式な獲得の打診を受けてクラブ間と代理人を通じての交渉を行い、2年契約の完全移籍で合意。現地でのメディカルチェックと本契約を経て、今月中にも正式決定の運びとなる。鈴木は今日25日に同国へ向けて出発。ブラジル、ベルギーに続く3カ国目の海外挑戦がスタートする。
鈴木が、過去Jリーガーの所属した例がない未知の世界でプロ12年目のシーズンを戦う。今月9日夜にレッドスターから獲得打診の文書が届き、鹿島側と協議した上で交渉を開始。年齢的な部分などを考慮した完全移籍で両クラブが合意した。さらに代理人を通じて交渉していた細かい条件面でも合意。正式契約のため渡航することが決まった。 鈴木はこの日クラブハウスを訪れ、牛島洋社長をはじめ職員に感謝の言葉をそえて別れのあいさつを行い、拍手で見送られた。関係者の話によるとレッドスター側はすでに住居と車を用意し、現在は通訳を探しているという。鈴木は25日夜にベオグラード入り。メディカルチェックで問題がなければ本契約を結び、今月中には両クラブから移籍が正式発表される予定。
Jリーガーがセルビア・モンテネグロのプロリーグに所属するのは初めて。6月開幕のW杯ドイツ大会を目前に不慣れな環境に身を投じるのはリスクを伴うが、鈴木はオファーを受けた直後から「チャンスがあれば行ってみたい。いろんな経験をしたいというのが僕の考え」と覚悟を決めていた。
国内外で過去12回の移籍を経験してきたが、初の完全移籍となる今回が最後となる可能性は高い。レッドスターは91年にトヨタ杯を制した名門で同国代表選手も多数在籍。元名古屋FWのストイコビッチ会長の期待は大きく、東欧の地での活躍がやがて、代表のレギュラー奪取に結び付く。
鈴木はレッドスターとの契約後に約2週間、同チームのキプロス合宿に参加する予定。29日から宮崎で行われる代表合宿への招集は辞退する。セルビア・モンテネグロのリーグは現在冬期中断中で、鈴木のデビュー戦は早ければ2月18日の再開戦、アウエーのボジュドバツ戦となる。さすらいのストライカーが、新天地で輝きを増す。
[2006/1/25/08:50 紙面から]
写真=クラブハウスで職員に別れのあいさつを済ませた鈴木は鹿島を後にした
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