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内藤雄士の「世界最新スイング」
2004/07/22 過去のコラム一覧を見る

ハンドファーストインパクトを体感

― アイアン編その3 ―

右腕1本で練習することがハンドファーストインパクトへの近道(撮影・水谷安孝) 右腕1本で練習することがハンドファーストインパクトへの近道(撮影・水谷安孝)

 今回は「ハンドファーストインパクト」を体感するための練習法です。右腕1本でクラブを振る。簡単そうに思えて、実はなかなか難しいもので、ツアーで戦うプロたちもウオーミングアップで実践しているのです。これができれば両手のショットは簡単。なぜ、そうなのか説明します。

 まずは何も考えず右腕1本で振ってみてください。どうですか? 思ったより、難しいでしょう。簡単にボールをヒットできなかったと思います。でも、テークバックで右手首をコック(折り曲げる)する良いタイミングを感じたのではないでしょうか。スッとクラブを上げた時、曲ったその右手首の角度をキープしながらインパクトすること=ハンドファーストインパクトになるわけです。

 この練習にはショートアイアン、ウエッジが適しています。大事なことは、右腕1本でも通常のスイング通り、アドレスを取り体重移動することです。バックスイングからトップでは、上半身を右股(こ)関節に乗せること。そしてトップからダウンスイングにかけて、クラブが自然落下するイメージを持ってください。決してトップから手先でクラブを振り下ろさないでください。

 次のポイントは右ひじです。右手首と同様に、右ひじの角度もほとんど変えないように意識します。早く伸ばしてしまうとヘッドはスイングプレーン(軌道)を外れ、ダフりの原因になります。つまり右ひじ=支点のイメージを持ち、インパクト後に伸ばしても十分にヘッドは走るのです。

 フェースにボールを当てようと意識が強すぎると、ヘッドスピードは落ちます。インパクト付近では、腰から下は半身の状態になっているはずです。ここで左肩が開き切っているとフェースも安定せず、ボールは右へプッシュしたり、左へひっかけたりします。

 要するに、この練習のテーマはハンドファーストインパクトと同時に「体、クラブ、腕」の同調をマスターすることにあります。腕を振り回すのではなく、体の回転と体重移動でクラブを振り抜くこと。これを右腕1本でクラブを持ってできれば、両腕でボールを打つのはとても簡単になることは間違いありません。

 かつて日本では「左手リード」「左腕主導」という教え方が多かったと聞きます。利き腕の右腕に対して、弱い左腕を意識することでバランスが良くなるという考え方でしょうが、僕が20歳から米国で学んできた理論は右腕でスイングプレーンを作ることでした。現在の欧米、日本を問わず、プロのスイングを見ても大半が右腕でボールを打っています。

 最初に説明したように、右腕1本で振ることは、そう簡単なことではありません。まずは右腰から左腰の振り幅で右手首を固定したまま振り抜く。体で感覚をつかむまで、根気良く練習しましょう。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

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内藤雄士(ないとう・ゆうじ)
 1969年(昭和44年)9月18日、東京生まれ。日大ゴルフ部では丸山茂樹らと同期。米国にゴルフ留学し、サンディエゴアカデミーなどで最新のスイング理論を学んだ。98年から日本ツアーでプロコーチでの活動をスタート。01年に丸山と契約し、日本人で初めて米ツアー(USPGA)プロコーチとして、マスターズ、全米オープン、全米プロのメジャー大会に参加した。(株)ラーニングゴルフクラブ(杉並区高井戸)の代表取締役で、2月から新宿駅ビル「マイシティー」屋上で開校した「クラブ23ゴルフスクール」を丸山と主宰している。

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