<J2:京都3−1仙台>◇第28節◇27日◇西京極
J2仙台は、アウエーで首位京都と対戦し1−3で敗れた。前半を1−1で折り返したが、後半22分に、DF森川拓巳(28)がペナルティーエリア内で相手を倒しPK。勝ち越されると終盤にだめ押しゴールを奪われ突き放された。福岡が敗れたため自動昇格圏2位との勝ち点差11は変わらず。昇格ロードは依然として厳しい状況だが、観戦した名川良隆社長(63)は都並敏史監督(44)の続投を明言した。
相手の京都の戦術は極めてシンプルだった。高い位置でボールを奪ってカウンター攻撃を仕掛ける。2トップのスピードあるFWアレモン(20)、パウリーニョ(23)が素早く動き出し何度もゴールを脅かした。これに対して仙台は遅攻。有効な速攻は最後まで見られなかった。ボールポゼッションをするもシュートに持ち込めない。それどころか、ミスからボールを奪われ相手の速攻の餌食になってしまった。
1−2で迎えた後半42分、だめ押しのシュートがゴールに突き刺さる。中央に顔を出したMF熊谷浩二(29)がパスミス。相手ボールは瞬く間にパウリーニョへ。なすすべもなくとどめを刺された。前半3分、DF根引謙介(28)が右CKをヘッドで押し込み先制。だが、後が続かない。わずか3分後にFKを決められ同点とされてしまった。
前日に山形がドロー。札幌も黒星を喫すなど、上位との差を縮める格好のチャンスだった。前節終了時には、一部サポーターにバスを取り囲まれるなど危機感を持って臨んだはずだった。後半勝負となったが、エンジンがかからない。都並監督は「スピードアップしたいときに、さい配も含めブレーキをかけてしまった。サイドのクロスからチャンスを作りたかったが徹底できずにミスをつけ込まれてしまった」と言葉を詰まらせた。
GK高桑大二朗(32)は「フィニッシュが枠にいっていない。もう一度、攻撃の形を立て直さないと…。悪い流れを引き戻すことができなかった」と悔しさをにじませた。先制ゴールを奪った根引は「前掛かりになったところでミス。もっと強い気持ちで戦わなければだめ」と振り返った。
この日、チームに帯同した名川社長は「彼を(シーズン途中で)辞めさせることはない」と都並監督の続投を宣言。「1年目だしころころ変えるのはチームにとって得策ではない。まだ、終わったわけではないし勝利を信じて見守りたい」と来季も契約を更新する考えを示唆した。残り16試合、昇格の可能性が消え失せたわけではない。次節はホーム2連戦と巻き返しのラストチャンス。いばらの昇格ロードはいよいよ佳境を迎えた。【下田雄一】
[2005/8/28/10:49 紙面から]
写真=前半15分、仙台FWバロン(左)は相手DFと激しく競り合う
|