今村暢孝(50=福岡)が、貫禄の逃げ切りで10連勝完全Vを果たした。今年はこれが初優勝。「プレッシャーがなかったといえばうそになりますよ。優勝5回がかかっていた大峯君のスタートが怖かった。フライングだけはしないように、気をつけてスタートに集中していった」と振り返った。

 ほぼ横一線のスリットから、イン圧勝劇だった。「1Mは伏せ込んだので、2Mを回ってから勝利を確信した」。超抜37号機のパワーを発揮し、握って出た2着の大峯豊以下を大きく引き離し、ゴールを駆け抜けた。「家に持って帰りたいぐらいエンジンは良かった」というほど、別格の動きでシリーズを引っ張った。

 優勝は昨年11月の児島W優勝戦以来、1年ぶりで通算60回目。次節は12月2日からの児島に出走予定で、同31日からは芦屋の本社杯のあっ旋も入っている。今後も衰え知らずのベテランが存在感をアピールする。【福永照正】