優勝戦は湿走路で行われ、1番人気の佐藤貴也(30=浜松)が3年連続となるグレード戦優勝を飾った。

 地元開催のSGオールスターオートレース(25日開幕)に向けて弾みを付けた。

 佐藤は5番手スタートから3周1角で逃げる小林を抜いて先頭を奪う。最後方から追い上げた金子が4周回で2番手に進出。後半4周は同じ浜松の同期・金子と激しいバトルを繰り広げた。「外からいい音で迫ってくるのが分かりました。内ではきついと感じてだんだんと外に持ち出した」。佐藤は外の金子に車体を併せていく。金子は仕掛けるチャンスをうかがいながら併走したが、最終周に滑って決着がついた。「抜かれたら後で何を言われるか分からないので必死だった(笑い)。エンジンはすごく良かったし、全然ミスなく走れた。雨で勝てたのは自信になる」。佐藤は機力を生かし切って、雨巧者ぞろいの雨中の決戦を制した。【海老原実】