日本競輪学校(静岡・伊豆市)の109回生(男子50人)、110回生(女子20人)の入学式が8日、同校講堂で行われた。女子は近畿地区を代表する競輪選手として活躍した亀川修一氏(57=41期)の長女史華(ふみか=24)生徒にスポットを当てる。

 名選手だった父を気に掛けたこともなく、史華は高校卒業後、美容師と持ち前の美貌を武器にモデルの仕事を掛け持ちしていた。モデルの限界期と言われる23歳になったころ、父とロードレーサーでサイクリングをする機会があった。「それまでは競輪選手として意識しなかった父の背中がとてもかっこよく思えた」。

 「お前には無理だ」と言う父を必死で説き伏せ、駄目もとで計ったタイムがハイラップ。今度は父が乗り気になってガールズケイリンの道が開けた。「強いだけじゃ駄目。きれいというプラスアルファがこれからは必要」と言うのが理想の将来像。強力なDNAを持ち個性豊かな選手がまた1人現れた。